雪、港、場末の居酒屋、田舎の小駅・・・・・そんなものに感じるどうしようもない旅情。そして、その思いが頂点に達したとき、旅に出る。

・・・何処へ帰るの海鳥たちよ。シベリア颪の北の海・・・・

そんな歌詞がふっと浮かぶ。鉛色の海、どんより重い雪雲、北風、浪の花。

何もかもが寂しく厳しい北の風景。

・・・リンゴの故郷は北国の果て・・・

と言う訳で訪れたのは、青森県は津軽地方。津軽鉄道の名物ストーブ列車です。

上の写真は、津軽鉄道五所川原駅。しゃれた感じの駅舎です。
下は五所川原駅構内。現役なのか廃車なのか解りませんが古い気動車が留置されていました。
だるまストーブ、石炭の匂い、古い客車
観光客目的であってもやはり感じるのは旅情。

何処までも続く雪原、リンゴ畑、岩木山


さて、右の写真は、古い客車にしつらえたストーブに石炭をくべる車掌さんで津軽鉄道のM車掌氏。
元都下(本拠地はお隣のS玉県)S鉄道の車掌さんで最近Uターンされたとの事でした。
それにしても津軽鉄道の列車の中で、M車掌氏とS武T摩湖線の話ができるとは夢にも思いませんでしたしなんとなく不思議な感じがしました。
と言う訳で、何だかんだでとても親切にしていただきました。地方の中小私鉄のこと。経営はやはり厳しいそうですがいつまでも走りつづけてほしいです。

旅エッセイ「北紀行」おわり
エッセイ風北紀行〜なぜか心惹かれる地・・・・北國〜