青春18きっぷ、ナイスミディパスと並び、「フルムーンパス」の愛称で、旧国鉄時代から発売されている長寿切符。
初代のキャラクターは、映画俳優の上原 謙（加山雄三の実父）と、同じく映画女優の高峰三枝子。
利用条件は夫婦併せて年齢が88歳以上ということでしたが、キャラクターイメージ的にはその倍くらいの印象がありました。
上原謙さんと高峰三枝子さんのキャラクターはしばらく続き、話題を呼んだ法師温泉での入浴シーンのポスターもこの後公開されています。（できればそちらも手に入れたいのですが・・。）
円熟期を迎えた夫婦の「2度目の新婚旅行」と言うコンセプトですから当然グリーン車利用が前提で、料金は二人合わせて5日間用が65,000円、7日間用80,000円10日間用が100,000円でした。
国鉄末期はまだ、全国至る所にグリーン車付きの特急・急行が走っていましたから、年齢的な資金力などを見てもかなりお得なきっぷと言えます。
実は、初代フルムーンのチラシも所有していたのですが、残念ながら紛失してしまい、長年探していたのですが、古い国鉄時代の冊子の中に、小さな写真が掲載されていましたので、これを引き延ばして公開することにしました。ですので多少画質が粗く申し訳ありません。
フルムーンパスにも青春18きっぷと同じようにキャッチコピーがついています。
それは、
うちの女王様に乾杯。
いつの時代でも、奥さんは怖いんですね。
これ以降、フルムーン切符は普通車用などの切符も発売され現在に至ります。
