（画像提供：らはのし様）

さて、画像に目をやると、・・・・・・やっぱり時代ですね。美しい風景写真が主体の最近のポスターに比べると画材がかなり漫画チックです。
旧型客車の停まるホームに立つ少女はなんと新聞紙を羽織っております。そして止めを刺すような「新聞紙もウールになる冬。」というコピー。いくら寒いからといっても新聞紙を羽織る少女が現実にいるとはとても思えません。
良く見ると客車には男子3名女子1名が乗車し、列車の前方にあたかも映画「未知との遭遇」を思わせるような強烈な光の塊を窓あるいはデッキから身を乗り出して見つめています。この当時、青春18きっぷは5枚で1冊のスタイルでしたからおそらくはこの新聞紙を纏った少女も同一グループと思われますが、明らかに他の4名とは異なる奇怪な行動をとっています。
もしかすると、前方の光の中にあったものは案外とこの「新聞紙少女」だったかもしれません。
真夏の夜の夢・・・・若者はこの手の怪談話が好きなんですよね。
案外と夏のポスターにはぴったりの絵かもしれません。