青春１８切符考
２０１０年12月〜２０１１年１月（冬のポスター）
ＪＲ東海 高山本線 飛騨金山⇔焼石
さまざまな事情から冬の青春１８切符の発売については、詳細は未定とされておりましたが１０月２９日付のJR各社のプレスリリースにより無事発売されることが公表されました。（詳細につきましてはJR各社の公式サイトをご参照ください。）
しかし利用期間は例年より１０日間ほど短くなり、２０１１年１月１０日までの利用となります。
何はともあれ、今回は無事発売の運びとなりましたので一安心です。JR各社様に一愛好者としまして感謝いたします。
という訳で、無事発売の運びとなった青春１８きっぷ。今シーズンのチラシも配布が始まり、さっそく駅で頂いてまいりました。
今回のポスターの舞台はJR東海エリア、高山本線の飛騨金山⇔焼石間です。ちょうどこの場所は、７年ほど前の平成１５年春のポスターの舞台に選ばれた場所で２度目の登場です。
飛騨川を堰き止めてできた湖のほとりを走る高山線の普通列車２両編成をメインに、線路を境として写真の下半分が水鏡に正反対に写っています。
飛騨は杉の産地ですから当然山々は一面杉林。ですから落葉樹の森のようにあからさまな季節感はありません。しかし、じっと写真を眺めていると、それは短絡的な冬のイメージ、たとえば、波打ち際に波の花が舞い散るような北国の厳しい冬の荒々しい風景ではなく、むしろ、ふと旅に出たくなるような穏やかな冬の一瞬をとらえているような感じがします。そういう意味ではなかなか良い写真だなと思います。
さて、コピーですが、今回は「車窓に映った自分を見た。いつもより、いい顔だった。」です。
旅をしていて窓の外の景色を眺めていると、トンネルに入ったり、あるいは日が暮れたりすると窓に自分の顔が映ります。鏡のようにはっきりとは写りませんが、そんな自分の顔をぼんやりと眺めているとその時々の心情を背景に色々なことを考えるものです。それが「いつもよりいい顔だった」かどうかは別として、それはそれで一つの旅の情景であると私は思います。
それにサブコピーの「旅と時間と青春１８きっぷ」。前回から使用されていますが、もうこれは青春１８きっぷの核心です。特に異論はありません。今回も青春１８切符を利用して大いに旅を楽しみたいものです。
