青春18切符考（その81）

平成２６年２月２０日、今シーズンもまた無事青春１８切符が全国一斉発売となりました。それと同時に駅に掲示される販促ポスター。最近はポスターもチラシも、会社によっては刷らなくなった所もありだんだん貴重品になってきた感がありますが、私の住むＪＲ東日本エリアではポスターもチラシも健在です。
さて、今回のポスターの舞台となったのは、ＪＲ四国エリアの徳島線、小島駅（おしまえき）の風景です。
ＪＲ四国が舞台といえば、海に面した絶好のロケーションの予讃線下灘駅が何度か登場していますが、前回２０１１年夏の回では予土線の土佐大正駅界隈の四万十川の清流が描かれました。
徳島線と言えば、別に路線の愛称として「よしの川ブルーライン」の名称も持っているとおり吉野川に沿って徳島と阿波池田とを東西に結ぶ路線です。と、こんな風におおざっぱに書くと、「徳島線は徳島が起点ではなく、その隣の佐古駅であるし、阿波池田側も阿波池田ではなくその一つ手前の佃駅が起点だ。」とご指摘を受けそうですが、ここは運行実態に倣ってと言う事でご勘弁いただきたいと思います。
さて、ポスターの図柄に目をやりますと、今回は春の回と言う事で画面右手には満開の桜がまず目につきます。そして何となく霞みがかった空がまさしく春。ここの所、季節感の全く無いとまでは行かずとも、あまり季節を感じない図柄もありましたが、満開の桜はまさしく春のイメージにぴったりです。そういえば、ちょっと前まであちこちの駅の敷地には桜の木が植えられていて、春になると車窓に文字通り花を添えたものですが、最近は駅の高架化などでバッサリと切られてしまう事も多く、とりわけ都市部ではほとんど見られなくなりました。
学校の校庭にしてもそうですが、不思議と桜は出会いと別れの繰り広げられる場所に植えられているような気がします。
そして今回のコピーですが、
「ずっと友達だよ」と言うかわりに、みんなで旅にでた。
です。
このコピーは、ある程度特定された範囲の世代、そして女性に主眼を置いたものだと思われます。
正直、私くらいの年齢になりますと「ずっと友達だよ」と言うかわりに一緒に旅に出る事はほぼ無いと思われますので、やっぱり青春まっただ中の若い人たちをイメージしてのことなのでしょう。
そしてそれを証明するかのようにポスターの写真の中には、ホーム上で楽しくはしゃぐ、若い女性５人組の姿が描かれています。恐らくは、春休みに気のあった友達とちょっと遠出でもしようと言う事なのでしょう。なかなか良いポスターです。

話は変わりますが、いよいよ２０１４年４月１日から消費税が5％から8％へと引き上げられます。
次回夏の回からは、それを踏まえた価格になると思われますので、５日分11500円で旅を楽しめるのも今シーズンが最後になりそうです。
春はなかなか多忙ですが、時間を見つけてどこかに出かけてみたいと思うこのごろです。