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早いもので2017年も師走に入り今年も残り少しとなりました。
最近は東京近郊ではまずお目にかかることのなくなった青春18きっぷ販促ポスター。
絶滅危惧種ではありますが今シーズンも細々と配布が続けられ、私以上にその収集に執念を燃やし、そろそろ「大人の休日クラブ」の入会資格も獲得しようという年齢に達しながらも、いつの間にか廃止されてしまった夜行列車の代わりに高速夜行バスを愛用し、肝心の青春18きっぷはかつての「ワイド周遊券」のような使い方で旅を楽しむ鉄仲間の友人S氏が、さっさといつも配布している某駅に赴き入手したのがこれです。

そんな入手の経緯はさておき、さっそく頂いた最新のチラシをじっくりと見てみますと、今回の旅の舞台はJR花輪線の末広駅です。久しぶりのJR東日本管内が選ばれましたが冬のシーズンの18きっぷにふさわしく東北の雪深い風景が描かれています。
かつては木造の駅舎が立っていたと思われる場所にはコンパクトな駅舎が建ち、ホームには短い屋根がぽつんとあるだけのローカル線の典型的な無人駅です。
駅前には民家も見えますが、都会ならば駅前の一等地であっても、一日に列車が数往復あるだけの田舎の小駅では、不動産売買の際にはそれがどのくらい価格に影響があるのかな？などと下種な勘繰りもついついしてしまいがちですが、私はそんなことよりはむしろ、もし自分が駅前に見える家に住んでいるとすれば、これも想像ですが、雪に埋もれた画面左手の平地が一面の田んぼだったとすれば春は水鏡、夏は青々としたたんぼ、秋は紅葉した山の木々を背景に稲刈りに励む農夫の様子などをバックに行きかう列車が見れる心穏やかな日が送れるのではないかなどと一枚のチラシから想像を膨らませてしまうのでした。
毎度のことながら、青春18きっぷに使われる写真は数ある販促ポスターの中でも別格。実に旅情誘われるポスターだと改めて感心させられます。

最後になりましたが「縁起のいい名の駅」ということで末広駅。「末広がり」ということで昔から縁起のいい言葉です。