青春18切符考（その95）

2018年も早くも師走に入りました。それと時を同じくして主要駅のポスター掲示板には今シーズンの青春１８きっぷ発売を告げる販促ポスターが一斉に掲示されました。
私も通勤で利用する職場最寄りのJR線某駅で目にしました。相変わらず販促用のA４版チラシ・パンフは駅のチラシ立て等には置いてありませんが、やっぱり有る所にはちゃんと置いてあって、この季節になるとわざわざチラシの置いてある駅に立ち寄る旅行スケジュールをたてて入手してくれる、鉄仲間のS氏のおかげで、私も無事今回も入手することがかないました。大変有難く御礼申し上げます。

さて、今回の旅の舞台はJR北海道管内、.釧網本線知床斜里⇔止別間を行くキハ５４型気動車です。
キハ54と言えば、国鉄の分割民営化に際し、経営基盤の弱いJR北海道とJR四国、JR九州のいわゆる３島会社のために製造された置き土産のような車両で、当時主力だったキハ22などの一般形気動車に比べると、ステンレスの車体が斬新な印象でしたが、それも車齢30年が経過し、そろそろ次世代の車両にバトンタッチ、と言いたいところですが、JR北海道の経営状態は昨今の報道等の通り、大変厳しく、ローカル線の車両更新にまでは今は手が回らないだろうと想像できます。である以上、当面は現状ある車両を、メンテナンスしながら大事に使っていくしかないでしょう。

さて、今回の販促ポスターですが、駅貼りの大判ポスターは中央に見える列車がもっとクローズアップされたような形になっており、大判ポスターと販促チラシでは若干印象が違います。
それは、今回のポスターのテーマである朝日が右の最端にあるため、縦長のポスターサイズにトリミングすると仕方のないことなのでしょう。今回はこの販促チラシ版の写真の方が、朝日に照らされた列車と雪煙、そして２条のレールがいい具合に光っています。

サブテーマの「朝日に照らされるオホーツク海を車窓から眺めています」ですが、今は車窓からオホーツクの海が見れるのはこの釧網本線だけになりましたが、以前は北から天北線、興浜北線、興浜南線、名寄本線、湧網線、釧網線とずっと車窓に見ることができました。今回の写真の舞台である知床斜里⇔止別間はその最南端の区間にあたります。なお、蛇足ながら止別はシベツでもトマリベツでもなく「やむべつ」と読みます。

頑張れJR北海道！